少しずつ夕暮れが遅くなってきましたね。季節はちゃんと変わっていきます。
朝焼けも好きですが、夕暮れの優しく悲しい気分もまた一興。
そんなおセンチ気分で今夜も以前制作した作品を振り返ってみようと思います。
これはとある美術イベントで発表しました。普段は集落の集会所になっている場所です。机や椅子が沢山置かれた会議室のような部屋でしたが、すべて片付けて空っぽの空間に。
床には大量の貝殻を置き、壁には色とりどりの鳥の羽根を張ってあります。
一羽ずつ、それぞれの形が見えるように。
夜は窓の外に直視出来ないくらいの強烈な光が、真っ白く輝いて部屋を照らす。
冬に行われた展覧会でしたので、とても寒い空間でしたが、その凍える感じもよかった。
作品にそえた言葉があります。
六万年前に埋葬されたネアンデルタール人のまわりには
花が敷きつめられていた
「人間が生きていくため」には二つの意味がある
肉体が生きていくため と 心が生きていくため
大声で叫べば 目が覚めるのだろうか
良くも悪くも、いまのものづくりに向かうきっかけになった作品です。
たまには大事なことを思い出さないとね。