制作中・・

腕輪な季節がやってきます

以前から作っているこのブレスレット。なかなか人気です。
プレーンな造形ですので本当にいつでも使えます。
僕ももう一年近く、ほぼ毎日着用していますが飽きないですねー。
愛用品↓

いずれ発表しますが別注ということで進めている特別仕様もあるんですよ。
それとはまた別にオーダーで制作している注文品を紹介します。
遠めに見たら気付かれないぐらい、可能な限り細く、ということで、ただでさえシンプルなこいつをさらにミニマルにします。
作業内容はいままでのものと変わりませんが、真鍮という素材の性質上、少しシビアな部分もあります。
金属には延性といって、一言でいえば粘りのようなものが素材それぞれにあります。
真鍮の場合は粘性が比較的低いので、今回のように叩き作業がメインのものでは、ちょっと気を抜くと加工の際にワレが生じたり折れてしまったりします。
特に細い棒からの打ち伸ばしだと母材の温度が下がるのが早いので、頻繁にバーナーでなましてやる必要があります。
・・なんてえらそうに語ってますが、今回も何度か失敗しました笑 あと少し叩きたい心をぐっとこらえて火に戻す、地道な往復が成功の鍵でしたね。
オーダーということで表面処理も選んでもらいました。

最初に掲載したブレスと同じくらいの仕上げが左です。右のものほど渋い色合いにしています。これは着用の際の擦れなどで、次第にエッジ部分が輝いてくるという成長を楽しめる色でもあります。
今回はまん中の磨き具合でいくことになりました。鈍く輝く部分と、打痕を強調する凹の色合いのハーモニーです(?)
サイズ(長さ)も腕に合わせて作るので、美しく収まるはずです。

あとは硬度を上げるために叩いて鍛えなおして、表面を仕上げたら完成です!