毎回違うデザインで制作する大きめのロボットシリーズ。
なにしろ制作に時間がかかるのであまり頻繁には作れませんが、完成した時の達成感といったら格別です。
それでは36号のご紹介です!
36号は新たな試みで、ほぼ全身を真鍮で制作しています。
真鍮は素材の特性として硬いので形を作るのも難しいし、溶接も一筋縄ではいかないので手間が多い素材です。
しかし金色に輝くロボットに仕上げたかった!
溶接するとこのような感じになるので、すべて研磨してあげないといけません。
まるまる全身を一皮削り取るイメージですね。
最終的には手で磨く・・。
溶接部分は真鍮と色が違いますが、これを削って全部綺麗にしてしまうと味わいが失われていくという不思議。
今回はお腹の部分にメカが仕込まれます。
真空管のような部品がありますが、これはニキシー管というものです。
なんと!数字が発光する部品なのです!
この管は0から9までの数字が板状の金属として仕込まれており、それぞれを個別に発光させることで表示器として使うことが出来るアイテムです。
昔はエレベーターの階数の表示や、小型のニキシー管は電卓などにも使われていました。
前時代の部品なので、基本的に現在は生産されておらず、今回のもソ連時代のものになります。
この数字が何かというと、時計になっているのです!
一桁で時刻を表しているので、16時32分28秒の場合だと、1→6→3→2→2→8→最後に0-9の数字連続表示→最初に戻る、というサイクルで動いています。
時計なのに、時刻を知るのに時間がかかるという点が堪らないですよね!
そんなアナログな動きをする時計が、どこかポンコツ感のあるロボットに搭載されているのであります。
時間が止まったような、音のない世界にいる気がしてきます。
ちなみに背中の扉を開くとスイッチがあるのでそこで時刻合わせをします。
36号は無事に(?)ご購入いただきました。
ありがとうございました!