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あなたもわたしもフラクタる


こういう風景で、しかも夜のときに、思うことがあるんです。

夜はこんな感じになりますよね。空はいつも少し明るい。

それが逆さまになると、こうなる。
輪郭線で空と地上の物を逆転させても違和感がないのです。
例えば樹木の画像を用意して、葉が繁っている箇所を切り抜き、別の場所に張っても同化しますよね。これは自己相似性といいまして、自分のある部分を繰り返して造形されているということなんです。
自然の中にある造形、あるいは出来事に法則を探すと、フラクタルというものに出くわすようです。
樹木でいうと個別の枝ぶりなどは、予測不可能で偶然の結果と考えてしまいますが、
フラクタル理論を用いてプログラムされた自動描写装置は本物の樹木にそっくりな記号を描くのです。
風に吹かれて落ちる葉、ゆっくりと形を変える雲、感情移入してしまうような昆虫の動作、そこらじゅうにあるものすべて、実は完全に物理的な法則に従っている、だけ、ではないのだろうか。
もしそうなら自分の考えること、心の揺れ動きもその法則の範疇での話になってしまうのではないか。
後悔しないように自分の心に素直になろう、と思っても、結局のところ遺伝子に刻まれた宿命や物質としての縛りの中で動いているのかも知れませんね。


ため息と共になんだかよく分からなくなったところでフラクタルといえばこれ、マンデルブロ集合をご覧頂きましょう。

これがプログラム、計算式に従ってコンピュータが描いた図形だとは信じられませんよね。
自然界の複雑さに対する畏敬の気持ちがちょっとぐらつきます笑