マリッジリングなど

Eternal Arc(5)

流れ星をテーマにした婚約指輪、制作の続きです。
手配していたダイヤモンドが到着しました。これくらいのサイズのダイヤはクオリティの高いものが入手しにくいので心配していましたが、かなり早めに手配していたので無事にゲット!
今回の指輪には4種類のサイズの石が留まります。一番小さいものは直径1,2㎜。どこかに飛ばしたら絶対に見つかりません。
ふいに弾かれたりしないように、ピンセットの先端を研いで合い口をピッタリ合うようにしておきます。

依頼していた鋳造も無事に完了。いよいよここから実物の指輪と向き合います。

溶けた金属が冷めると、サイズは収縮します。指輪の場合も同様で、何パーセントの収縮を見込むのかは難しい問題です。これは厚みや全体のボリューム感などが関わってくるので一律に決まったものではないからです。
さらに今回悩ましいのは、石留めの際に鏨で爪を倒していく衝撃で少し指輪の号数が大きくなるということ。
10個以上の石を留めるので悩みましたが、結果は完璧でした!
(収縮率を想定して、CAD上でその分を拡大して原型を作っていたということです)


二か所、ニッパーでの切断面が見えていますね。鋳造の工程でここから溶解した金属が流れ込んだ痕跡です。
他にも型の合わせ目には薄く線が入っていたりするので、全体を削るようにかたちを修正していきます。

石留め作業に入ります。
小さな石をどうやって留めるのか疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
その答えは、すっごく拡大して見る!ということです。
こんな感じで顕微鏡を使って30倍くらいに拡大して作業。二眼式だと立体的に見ることができます。
石留めではまず、貫通する下穴を開けますが今回の石のサイズでは直径0.5㎜の穴。頻繁に刃先を研がないと穴の中で食い込んだドリルが折れ込んで取り出せなくなるので、スリル満点です。

途中で撮影する気持ちの余裕はなかった…

石留めの完了です!
画像はただ、石が留めてあるだけの状態。ここから小さなヤスリを使って爪の形状を整えます。爪が石に被りすぎていると輝きを邪魔してしまい、削りすぎると石外れの原因になります。この後の研磨作業のことも考慮しながら進めて行きます。

いよいよ最終工程。
細かいところは糸に研磨剤を付けて磨きます。
研磨材にも番手があるので、しっかり磨きたい場所とサッと磨くだけにする場所、それぞれ使い分けながら仕上げていきます。

次回、完成編!