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ありがとうアンパンマン

巨匠、やなせたかし氏が逝ってしまったそうです。
尊敬するクリエイターだったので本当に残念です。
こんなに多くの子供と大人に、ヒーローを見せてくれた功績は人間国宝級ですよね。

僕も電話の待ち受け画面に使わせてもらっていました。
戦争体験がこのヒーローが生まれる出発点だったというのは有名な話ですが、企画を出版社に持ち込んだときに、編集者に鼻で笑われたというのも伝説的です。
自分を切り分けてでも笑顔を配り続ける、シンプルに幸せを共有する感じはアンパンマンイズムの神髄でしょう。
有名なアンパンマンのテーマソングに、「愛と勇気だけが友達さ」という一節があります。
じゃあ食パンマンやカレーは友達じゃないのか!?と疑問が生まれますが、
そもそも現在のアンパンヘッドになる前、初代アンパンマンはフツ―の青年の見た目だったそうな。
当時のストーリーには仲間のキャラクターもいなくて、アンパンマンはいつもたった一人で、弱っている人を助けていたらしい。
やなせ氏が作詞したアンパンヘッドのテーマソングは、初代の精神を受け継いだものだった。
改めて歌ってみると、やさしい笑顔の向こうにある強さが見えて、胸を打ちます。
短い言葉に凝縮された、美しい生き方の指針です。
そうだ うれしいんだ
生きるよろこび  たとえ
胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで
熱いこころ燃える
だから君はいくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きるよろこび  たとえ
胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい君は
いけ! みんなの夢まもるため
なにが君のしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないままおわる
そんなのはいやだ!
忘れないで夢を
こぼさないで涙
だから君はとぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と勇気だけがともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい君は
いけ! みんなの夢まもるため
時ははやくすぎる
光る星は消える
だから君はいくんだほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きるよろこび
たとえ どんな敵があいてでも
ああ アンパンマン
やさしい君は
いけ! みんなの夢まもるため