ずーーーいぶん前にこの時計を入手していたんです。
CITIZENの壁掛け時計。TRANSISTORの文字が誇らしげ。つまりはトランジスタが普及しだした頃のモデルなんでしょうね。
動くか分からないジャンクということでしたが、デザインが気に入ったのでゲット。。したものの、電池を入れてもウンともスンとも言わず。やっぱり故障しておりました。そのまま放置していたんですが、気まぐれに思い立って時計として復活してもらいました。
本当は元々の部品を修理によって再生させたかったんですが、こういう電子部品のメカは残念ながら修理は困難なのです。
そうそうに諦め、新しい機構部、現代のムーブメントを投入しました。上の画像は復活後の姿です。
バラした昔の機構部で遊んでいると、カタカタと動き出しました。針を付けない状態だと動けるようです。ストイックな奴だ。。
しかし不思議なのは、時計のなじみあるあの一秒間隔の音よりだいぶん早いカタカタ音なんですよね。
もはや時計としての存在を卓越したのでしょう。名も無き新しい物体を記念し、ディスプレイにしました。
機械は無駄のない造形物ですから、それだけである種の美しさを持っています。緻密な精度でもって動き続けている小さな姿はじつに健気。
ここはいったい何屋なんだ。。