僕が小さい頃よく見ていた絵本に、ドレミファブックというシリーズものがありました。
レコード付きで、本を朗読してくれたり、ミュージカルのように歌ってくれたり。
人魚姫とか有名な話も入っていたように思うのですが、ドレミファブックに書き下ろしの物もあったようです。
そのなかに「うちゅうせんぺぺぺぺらん」という物語がありました。
ぽつんと進む宇宙船。あんまり遠い星を目指すので、乗っているのは子供達だけ。
長いながーい旅行のうち、子供達は大人になっていく。
それぞれ乗組員は恋人同士になるが、弱虫ロンだけは数が足りなくてひとりぼっちだ。
ある日、隕石がぺぺぺぺらんに衝突する。
修理するには船外活動しかない。でもそれはあまりにも危険なので誰もやりたがらない。
そのとき弱虫ロンが言った。 僕が行くよ
確かこんな内容だったと思います。記憶補正があるかもですけど。
まだ先があるんですが終わり方がまた謎めいていて、いろんなふうに捉えられるところが味わい深い。
大人になってから思い出して調べてみたら、谷川俊太郎の作品でした。さすがです。
そのオマージュとしてこいつを作りました。
ぺぺぺぺらんでもあり、弱虫ロンでもある。
ドレミファブックは挿絵付きですので、当時その姿を見ているはずなのですが、まったく記憶にないんです。
でもかえってその方が良かったと思いますけどね。そのイメージから離れるのは大変だから。
一番上の画像は、ウケンムケンの近所にあった何かです。こないだ発見しました。
僕の中のぺぺぺぺらんにそっくり!