その他

知ってる知ってた忘れてた

たまに考えることがあります。
心が感じたことを→頭で理解して→知っている言葉に当てはめて→誰かに話す。
するとその人は言葉を聞いてその意味を解釈するわけですが、伝えようと思う動機になった、”心が感じたこと”はどれくらい相手に伝達できているのでしょうね。

そもそも言葉にする時点で若干のズレが起こってしまうと思うんですよ。
さらに相手の読解能力も問われますから、気持ちを言葉で伝えるって難しいことです。
街角にあるロゴマークも一種の言葉ですよね。ここにはこれがあります、これを売っていますという単純明快なメッセージ。

これは知っているという前提があるからロゴとして成り立つのですが、恐らく世界一有名であろうこのマークも、初めて見たときは意味を持たない。
ものと記憶の関連付けが重要なようです。興味深し・・
それを見たときに沢山の人が似たようなことを感じられれば、文句なくシンボル認定ですよね。
でもある個人の中で強い印象を持つものも、その人にとっては象徴になる。
魔法瓶を見て大笑いする人もいるだろうし、アマガエルを見ると涙が止まらない人もいると思うのです。
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そんな個人的シンボル、僕の場合はこの花です。
言葉が通じなくても、からだの仕組みが違っても、分かり合えるんだと実感できた友達がいました。
何があっても信頼してくれるということが大きな安心になることを教えてくれた。
彼を埋葬した場所に生える花なんです。
何かを見たときに人それぞれ何かを思う。それは共有できないものだと思います。
そしてきっと、その人を成長させてくれたものなんですよね。
自分の中にだけある言葉、昔の自分が問いかける言葉、そんな感じがします。
おしまい