私の小さな本棚に(@大丸京都店)

知らないことばかりだとしても


海辺の町には灯台があって
それは行きかう船の目印になっている

ずっと昔にした約束を
ふと思い出す
変わってしまうことを怖がって
目を閉じた夜
でも同じくらいに変われないことも怖かった

出航の合図は汽笛を三回
きっと遠くまで聞こえるはずだ
小さく折りたたんだ紙片をポケットの中で開いてみた