わたくし先日、梅小路蒸気機関車館に行ってまいりました。以前から存在は知っていましたが、どうせ置き場に困った機関車が何台かあるだけなんだろうと思っていたので興味がなかったんです。
メカ好きを公言しているわりに、機関車にはあまり惹かれないんですよね・・。たぶん力強すぎるんです。それと大きすぎる!ぼかぁ手のひらに収まる繊細な世界感が好みなのです。
それでもまあ何か発見があるかも知れないさというわけで、消極的な期待を胸に自転車を走らせました。
入り口あたりの建物は旧二条駅舎を改築したものらしいですがこちらは正直、特筆すべきものはありません。
しかしその先にある機関車保管庫!こっちはイイ!ハードルが低かった分、感動スイッチが入りやすくなっていることを差し引いても、素敵な空間でした。
扇形の無駄のない建築と、そこにずらりと並んだ巨大蒸気機関・・。
機関車は内部に入れるように展示されているので、機能的には全然見えない機器の詰まった運転席や、ごっちゃりした配管などを楽しむことが出来ます。
Wikiによると扇形庫は、1914年に建設されたそうな。旧時代コンクリート建築愛好家としては軍艦島を基準にしがちですが、向こうの鉄筋コンクリート集合住宅は1916年。あれより二年ほど前のものなんですね。
建物だけではなく、その周りにある脇役たちもなかなかのレベル。
こんなんとか
こんなんとかね。
実際に機関車に乗れるイベントもある。
しかしこの牽引しているテント小屋のバランス・・!絶妙です。一歩間違えば悪魔の乗り物みたいな先頭車両に続く白昼夢なサーカス。
そして後ろにそびえる給水タンクに気が付いたでしょう?
悪くないね!
子供の声が響く前時代工業施設。寂しさと懐かしさとリアルが混在する不思議な感覚になれますよん!