昔ね、装具や車椅子や杖なんかをかっこよく作るプロダクトデザイナーになりたかったことがあるんです。
通常は当然ながら使いやすさを優先させて設計されていますが、やもすればマイナスのイメージがあるそれらをデザイン最優先で作ってみたかった。
服飾のおしゃれも同じだと思うのですが、いつもよりかわいい自分だとか素敵な自分だと感じることはとっても大事なことですよね。自分を愛せなくては世界も愛せないのであります。
今夜はこいつをご紹介しましょう。
そうです、クマでございます！
そしてこの小さなものがハナです。作業中に落としたら行方不明になること必至。
途中はこんな状態なんですよ。その後、酸洗いと削りだしと磨きを行います。
さらになんやかんや試行錯誤すると突然、
クマブレスになるのでございます。
ご機嫌斜めクマとルンルンくま。これはオーダーで制作しました。
いつも笑ってくれるOBAKEもそうなんですが、生きていれば楽しいときも悲しいときもあるということをね。
沢山やりたいことがあったので医療系マッドデザイナーの夢は隅に置いてしまいましたが、これを作っているときにハタと気が付きました。
誇りを持って使うことができる補助器具を作ることで、利用者が自分を好きになるきっかけになれば素晴らしいことだと思っていたこと。
それはいまウケンムケンがコンセプトに掲げていることと同じだったんだ・・。いうなれば医療用アクセサリー・・。
ちゃんと根底に流れておるわい・・なんだか目が覚めたような気分でした。
