ドリーミーでいてシャープなデザインが美しいと好評の(自分で言う笑)星座のシリーズ。
ピアスは表面処理が三種類ございます。
結構分かりにくいので、一覧にしました。
まずはこちらです。K18メッキのタイプ。一番の人気を誇ります!
鏡面に近い感じに仕上げていますので、星座の線の部分もキラリとしています。
ちなみにウケンムケンのメッキは、金属アレルギーの原因物質のひとつとされるニッケルを含まないタイプです(ニッケルフリー)。
安価なアクセサリーでは金メッキの下地にニッケルを使っている物もあるようです。
ニッケル下地にすると金メッキの食いつきや強度も上がるので、製作サイドとしては利点もあるのですが、着用される側に立って長い目で見れば、安全のためにニッケルフリーにするべきです。
素材は星座本体が真鍮、ポストはK14GF(ゴールドフィルド)、キャッチはシルバー925が下地となります。
ゴールドフィルドとは金メッキの厚さの20~30倍の14金の層が形成された素材で、耐摩耗性やアレルギー対策としても有効と言われています。この状態で仕上げて、最後に金メッキを施しています。
これにより、3つの表面仕上げの中で一番金属かぶれが起きにくい、と言えます。
ウケンムケンでは金メッキをできるだけ良質な状態で長持ちするように配慮して、一般的なメッキ工程を2サイクル行っています。理論上は二倍のメッキ厚…とまでは行かないまでも、テストピースによる実験では違いを感じる差があります。
お手入れとして一番良いのは流水で付着した汗を流し、ティッシュでトントンと優しく水分を取り、完全に乾かしてから保管という流れです。
メッキの場合でも厳密にいうと、ミクロン単位では下地の真鍮が空気に触れているので、ジップロックなどで密閉すると完璧です。
(水分が残っていると逆に最悪なのでご注意!)
そして一番大事なことは、研磨剤入りの磨き布を使わないこと!メッキが剥げてしまいます。
次はこちら。シルバーのような銀色のロジウムメッキです。
K18メッキと同じように、鏡面に研磨してからメッキ加工しています。
素材は星座本体が真鍮、ポストとキャッチはシルバー925が下地となります。
ロジウムメッキはホワイトゴールドの結婚指輪にも施されることが多い、摩耗しにくい硬さを持っています。メッキすることで商品の強度もわずかながら上がるという利点もあります。
白色系のメッキですがシルバーのような柔らかい白ではなくて、隣に並べてみると少しアンダーな、シャープな色味です。
薄墨で描いた雪景色という感じです(ますます分かりにくい?笑)
お手入れはK18メッキと同じです。研磨剤入りのクロスで磨くのは厳禁!
そして、3つの表面仕上げの中で二番目に金属かぶれが起きにくい、という仕上げです。
最後がメッキなしの、真鍮仕上げです。
素材は星座本体が真鍮、ポストとキャッチはシルバー925となります。
3つの表面仕上げの中では、金属かぶれ起こしにくさランキング最下位ではありますね。
画像では出来立ての状態なので比較的きれいで金メッキに近い印象に見えていますが、これは一時的なものです。
真鍮の性質上、汗や空気に含まれる物質と反応してマットでアンティークな色味、アンダー色の方向に変化していきます。また、真鍮素材は汗をじっとりかいている時などに、緑青という青い錆のようなものが発生することがあり、それが肌に色移りすることがあります。(昔は緑青有毒説があったそうですが、国の機関により現在では否定されています)
金属の色自体が金色なので、研磨剤入りのジュエリークロスなどで磨くと色とツヤを戻すことは可能です。
真鍮の変化は表面を空気から遮断しないと止められませんので、お手入れしながら使う素材となります。(あるいは変化をそのまま受け入れて使用するか)
ジュエリー用の研磨剤入りのクロスで磨くと、ワックス分が残りますのでコーティング状態になり、比較的使いやすいようです。
日常のお手入れとしてはメッキ仕上げの場合と同じように、水洗いして汗を流すのがおすすめです。真鍮生地のこちらは研磨剤入りのクロスが使えるのが大きな違いですね。
いかがでしたか?話すと長くなるそれぞれの仕上げです。
どの仕上げもそれぞれ一長一短ありますが、使いやすいのはメッキかなーと思います。
とはいえ、どんなに丁寧にお使いいただいても表面のコーティングである以上、いつかメッキは薄くなり、下地の金属地が出てきます。
もしそうなった場合でも、ウケンムケンの商品はどれも再メッキが可能です。お気に入りの皮ジャンを直しながら着るバイカーのように、ガンガン使ってもらえると嬉しいです!