雪の結晶を研究していた中谷宇吉郎の資料館に行ったことがあります。
閉館時間に近かったからか、人の少ないなかダイヤモンドダストの生成実験を見せてくれました。
味気ない冷凍庫の中に、小さなきっかけから空気中に誕生した氷が音もなく成長して、
またたく星のように輝きながら結晶が広がっていく様は神秘的で、目が覚めるような気持ちになったのを思い出します。
細氷とも呼ばれるダイヤモンドダスト現象は、自然界では極寒の時期に限られた状況の中でしか起こらないそうで、
偶然にしか見ることができない景色だそうです。
自分の時間と自然の時間が重なった時に出会える美しさをかたちにしました。
どこから見ても輝く場所があるデザインです。
小さな石一つひとつを、古典的なジュエリーの技法で留めました。
繊細な雪の結晶のイメージも取り入れています。
Diamond dustピアスの誕生です!