さて!前回からの制作の続きです。
作り始め1回目の記事はこちら
前回の記事の最終段階で、薄い板を用意していました。
これを接合部分に合わせて置き、1700℃近くまで熱することで溶解させます。
溶けたプラチナは液体のようになり、接合部分に溶け込みます。

これがプラチナの共付け溶接です。
って一言でいうとそれだけなんですが、熱しすぎると指輪が溶け去るというスリリングな作業。
溶かすというのに凹になっていると駄目で、溶接個所が凸になっている必要がある…のが難しいわけです。コツとしては溶解部分をすっごい見る!超見る!ということでしょうか。
溶け込んだ瞬間にバーナーの火を遠ざけて温度を下げます。

うまく出来ました!(いい汗かいた!)

これを丸いかたちにしておきます。
削り作業の画像を撮り忘れていましたが(すいません!)溶接個所はヤスリで整えて周辺と同じようになっていますね!

横から見ると結構曲がっています、でも心配いりません!
今回の制作方法は鍛造といって、ハンマーで叩くことを基本にして金属を鍛えていく作り方。叩くことで金属の密度が上がり締まった地金になります。
もちろん限界を超えると割れに繋がるので見極めが必要ですが、プラチナは比較的柔らかい金属なので、着用時の曲がりを抑えるためにも作業全体を通してよく締めておきます。

曲がりは平らな金床を使って修正しておきます。

修正完了!

ここでもヤスリを使って形を整えておきます。
次に控えるのがいよいよ、今回の制作のビッグイベントです!
精神統一してむかいますよー!