内側を鏡面にした後、刻印を入れます!
ウケンムケンではこのアナログの刻印道具で一文字づつ打ち込んでいます。
ここも集中力が必要な作業なので一週間分の集中力をまとめて使います笑
通常はもっと制作が進んでから刻印を打つのですが、今回は先に内側を出来るだけ仕上げます。
刻印を入れた様子はまた後程、完成の画像でご覧ください。

ここからいよいよ外形を整えていきます。サンプルとして制作したシルバー製の指輪のラインを再現するにはがっつり削る必要がありながらも、行き過ぎは許されないというスリルのある作業。一部分の流れが全体の流れに繋がるので、ラインが崩れればすぐに破綻してしまいます。
今回は打痕を残さず鏡面に仕上げるデザインです。凹を作ってしまわないように、このような板に紙ヤスリを貼り付けて凸を攻めるイメージで進めます。
粗目のペーパーで大まかにかたちを追い込んで、そのヤスリ目を消しながら細目ペーパーでギリギリまで形状を追い込みます。

指輪を縦横に四分割してマーキングして基準を作成。
各箇所の寸法を揃えた後に、それ以外の部分からの流れを美しく繋げることができれば狙い通りの曲線が作れる、はず…

とはいえ、理屈が分かっていても簡単にはいかないのがものづくり。
0.1㎜単位の、静かで長い道を進みます。

紙ヤスリでの工程が終われば、次は研磨剤を付けて磨き込みます。
4種類の研磨剤、これにも番手があり、粗目から極細目まで順番に前の磨き目を消すようにして進めて行きます。
今回の制作で内側に施す刻印を先に行ったのは、打ち込み時に指輪の外側に生じる、わずかな変形を完全に消す必要があったからでした。

そして、研磨の作業はほぼ完了しました。
その先に現れた流線形は、どことなく生命力を感じるものだった。
イルカとサメの関係のように、まったく別の種が似た形状に収れんするという、進化の物語を思い出します。
次回が完成です!
